新製品907X 50Cで視覚的世界を広げる

クリエィティブデュオで、ハッセルブラッドアンバサダーのアンナ・デービスとダニエル・ルエダは、新製品907X 50Cの発売を祝い、ハッセルブラッドの長い歴史からインスピレーションを得て、ハッセルブラッドの最も有名な特徴を表現した作品を発表しました。彼ら独自の視覚的世界が広がる、「クローン作成の状況」、「レコードプレーヤーとの融合」、「自身の星座のマッピング」などの各作品はNASAとの協業へも繋がった、ハッセルブラッドカメラの「優れた耐久性」、「クラシックなデザイン」、「テクノロジーの背後にある革新性」を具現化したものです。

907X 50Cは、私たちの期待を大幅に上回るカメラです!これまで手にした中で最も美しいカメラであるだけでなく、最も精巧にデザインされた製品の1つでもあります。

HAT-MONY

進行形のシリーズ「What the Hat?!」の最新作である「Hat-mony」は、こだわりの衣装と手作りの小道具を使って、Hasselblad 907Xがインスピレーションを得たVシステムカメラのように、デザインの歴史の中で永遠に輝き続ける外観と質感を表現しています。皆さんご想像の通り、この種類の画像には、店から店へと撮影に必要なものを全て探し回らなければならず、多くの手間がかかります。そして時々、実際に探しているものが見つからないのです!何時間もかけて、開いているあらゆる店を精力的に探し回るという現実に直面するのは嫌いですが、黒とピンクのスプレーペイントを使用してレコード盤に変身した、この大きな麦わら帽子のようなファッションアイテムが大好きです。

私たちにとって、907Xは手持ちの場合と同様に三脚を使ったシチュエーションでも快適でした。いつもは手持ちで撮影しますが、初めてウエストレベルで写真を撮ることがとても楽しかったです。ハッセルブラッドのフィルムカメラを彷彿とさせる、この独特な撮影スタイルは、周りの世界を全く新しい(でも古典的な!)視点から見ることができます。

CLONE-CIDENCE

907Xの美しくクラシックな美学に誘発され、私たちは時代を超えて、時間によって装飾された場所を探す旅に出かけました。残念ながら、コロナウイルスの影響のため、実際にはそれほど遠くまで出かけることができませんでした。しかしこの「CLONE-CIDENCE」については、自宅からそれほど遠くない場所で、不朽の建築の興味深い例を見つけることができました。信じられないかもしれませんが、これらの対称的なドアは、私たちのバレンシアのスタジオからわずか数ブロックのところにある宗教的な建物内にあります。

真っ先に私たちが驚いたのは、箱から取り出した907X 50Cのコンパクトさと、まるでポケットに入れられるサイズ感でした。また、この信じられないほど小さなカメラが、トレードマークの優れた製造品質を犠牲にせず、定評あるハッセルブラッドの高画質を提供する点も、注目に値します。自分たちが撮影しているカメラが、中判であると常に意識しなければいけませんでした。このようなテクノロジーの全てが、果たしてどのようにこの小さくて洗練されたパッケージに入っているのでしょうか?詳しくは私たちにはわかりませんが、確かにわかっているのは、このように完全に私たちの心を虜にしたカメラに出会ったのは久しぶりだということです。

RAIN-STORMING

「アイデアスケッチ」の背後にあるアイデアは、(繰り返しになりますが)完璧なデザインのおかげで過去のカメラと現在のテクノロジーを橋渡しすることができる、この907X 50Cの先進的なシステムを可能とした頭脳の力量と革新的な思考を受け入れることでした。創造性は絶対に必要なものですが、精度も同様です!これは、この画像のアイデアスケッチの非常に早い段階で学んだことです。「RAIN-STORMING(暴風雨)」を正しく行うには、衣装と場所を一致させるだけでなく、完璧なポーズも必要です。黄色い傘と切り抜かれた電球の上部をカメラと並べるのは少々難しく、遠近法を正しく機能させるには、予想よりもはるかに多くの試行錯誤が必要でした。途中、私たち諦めかけました。しかし、私たちは粘りました…そして、光が見えました!

身体的な観点から、このカメラを使用することはまったく新しい経験です。最も顕著な違いは、チルトしたリアディスプレイによってもたらされる低い視点で撮影する際の被写体との関係にあると思います。フォトグラファーの顔を覆うカメラがないため、モデルとフォトグラファーの間のやり取りがはるかに簡単であることがすぐにわかりました。これは多くの状況でフォトグラファーに本当に役立つ可能性があると私たちの目には映りました。例えば、カメラの前に立つとおどおどしてしまう人の写真を撮るときなどです。モデルの目を見て指示を与えると、モデルとフォトグラファーの関係が確実に強化され、モデルがカメラで撮られることに対して自信を高めることができます。

YOU-NIVERSE

「You-niverse」は、50年にわたるハッセルブラッドと宇宙探査との関係に対するオマージュです。宇宙は常に人類を魅了してきたと言っても過言ではありません。私たち人間の知識は、かろうじて表面を引っ掻いた程度ですが、すでに私たちは、家で過ごすように星の間でかなり寛いでいるようです。理論的には、これは一連の中でも最も簡単な作品でした。紙の小道具のデザインはかなりシンプルで、習熟に時間がかかるトリッキーな錯覚もなく、私たちはすでに想像していたものと非常によく似た青いドレスを所有していました。しかし残念ながら、最善を尽くしたにもかかわらず、実際の壁でこの特定の青の色合いを見つけることができませんでした。「約束の壁」の探索が尽きた後、ファサードを元の状態に戻すことを条件に知人にお願いして、家の外壁を必要な色に塗ることにしました。予想外に、自分で壁を塗ることは、思っていたよりもずっと楽しいことがわかりました!私たちが乗り越えなければならなかったのはそれだけでした。それを片付けたら、(宇宙へ向けて)打ち上げの準備ができました!

ABOUT ANNA DEVÍS AND DANIEL RUEDA

ハッセルブラッド アンバサダーのアンナ・デービスとダニエル・ルエダはスペインのバレンシアを拠点に活動する経験豊かな建築家で、幾何学、遠近法、創造に溢れた物語を織り交ぜた作風を特徴とする、クリエィティブなカップルです。風変わりな建物を求めて世界を旅しながら、それらの題材をキャンバスとして作品をつくりだします。二人の最新の作品は、インスタグラム@drcuerda & @anniset. でチェックしてください。

CAPTURE THE WORLD FROM A NEW ANGLE WITH THE 907X 50C

More Hasselblad stories

All stories

Ottavio Giannella

眠りから覚醒する、大地の生命力を捉える

フォトグラファーOttavio Giannellaは、X1D II 50Cを持って、イタリアからドイツのフランクフルトへ移動した後、アイスランドのケプラヴィーク空港へ飛びました。40分かけて車でレイキャネス半島にある丘まで行き、2時間かけて徒歩で、目的地であるファグラダルスフィヤル火山まで向かいました。

Dayanita Singh

本、箱、美術館 - 様々なカタチで再構築される展示

10月15日、ハッセルブラッド財団が主催する2022年ハッセルブラッド国際写真賞が写真家ダヤニータ・シン(Dayanita Singh)に授与されました。写真界の「ノーベル賞」と称されるこのハッセルブラッド国際写真賞は、アーティストの写真芸術における先駆的な功績と、その芸術作品が次世代のフォトグラファーにもたらした影響について称える賞です。

Ali Rajabi

X2Dで、ニューヨークの一瞬を捉える

写真の歴史を築いてきたと言っても過言ではないハッセルブラッドは、アマチュアでも、写真を趣味としている人でも、プロでも、誰でも知っているブランドです。私にとって、ハッセルブラッドカメラは、キャリアアップするための自分への投資とも言えます。卓越した写真を撮影するためには、適切な瞬間に適切なツールを使うことが、どんなときも大切ですから。

Hans Strand

1億画素センサーで捉えるアイスランドの情景

バイオリニストにとってのストラディバリウスと同じで 二つとない最高のカメラです。

Flora Borsi

X2Dが描き出す、幻想的なリアリズム

X2Dは、画家のために設計されたカメラのようなものです。このカメラで撮影した写真は、まるで技法を凝らせて描きあげた絵画のような味わいを持っています。あまりにも完璧すぎる故に、それが写真なのか絵なのか見分けるのが難しいときもあるほどです。このカメラは、捉えられる視覚情報を全て捉えて再現してくれるため、私が伝えたいストーリーを残さず伝えてくれます。

Heath Holden

Disappearing Doha

Discovering his new home of Doha, Qatar through the lens of street photography, Heath Holden explored the older and more traditional neighborhoods of the historical city.

DONALD MICHAEL CHAMBERS

沈黙の60分間

会話なし。スマホもなし。写真家と被写体以外何もなし。ドナルド・マイケル・チェンバースは自身のスタジオの中で30人の被写体とそれぞれ60分間、完全な静寂の中で対峙し、彼らが自身を曝け出すに任せました。その時間が始まるとドナルドは撮影に関する指示は一切出さず、シャッターを切るタイミングだけを決めました。

GAVIN GOODMAN

折り紙から彫刻のようなヘッドウェアを生み出す

南アフリカ出身のフォトグラファー、ギャビン・グッドマンにはアフリカの伝統的なヘッドウェアをモダンかつシンプルなタッチで捉えなおしたシリーズを撮影するというビジョンを持っていました。これを実現するユニークな方法として、彼は地元の折り紙アーティストを起用し、共に繊細な一枚の紙からアフリカの伝統にインスパイアされた美しい彫刻のような作品を生み出しました。

TOMÁS KARMELO AMAYA

NATIVE LOVE STORIES

北米のア=シウィ、ララムリ、ヨエメの部族の血筋を継ぐクリエーター、トマス・カルメロは作品を通して癒しと思考のきっかけを作りだすことを目的に、あらゆる表現に先祖伝来の教えを取り入れます。制作中のシリーズ、「Native Love Stories」で彼は愛、他社への献身、共同体の強さ、挑戦し続ける姿勢を含む地元の人々の輪の豊かさを描きます。

LUKA TRAJKOVIC

セルビアをシネマチックに捉える

偉大な映画監督や撮影監督にインスパイアされ、セルビアの写真家ルカ・トライコヴィッチはまるで映画の1シーンを切り取ったかのような作品を作り上げます。