GAVIN GOODMAN

折り紙から彫刻のようなヘッドウェアを生み出す

南アフリカ出身のフォトグラファー、ギャビン・グッドマンにはアフリカの伝統的なヘッドウェアをモダンかつシンプルなタッチで捉えなおしたシリーズを撮影するというビジョンを持っていました。これを実現するユニークな方法として、彼は地元の折り紙アーティストを起用し、共に繊細な一枚の紙からアフリカの伝統にインスパイアされた美しい彫刻のような作品を生み出しました。

LUHLAZA

ギャビンのシリーズのタイトルとなったLUHLAZAはケープタウンで使われるコサ語で「緑」を意味する言葉です。シンプルなアプローチを念頭に置いた結果として、作品のカラーパレットがこのミニマムな構成になった理由は二つありました。「まず、美学的な観点から、私はこの色がいかに暗い肌の色を引き立てるかが好きです。さらに緑は静かな、気分を落ち着かせる効果とともに自然を連想させ、アフリカの部族に着想を得たこの作品のイマージにふさわしいように思われました。」とギャビンは語ります。

折り紙のプロップ

インターネット上でユニークな折り紙のアートに出会って以来、ギャビンは自身の作品にこの繊細かつ自在に形作れる素材を使いたいと考えていました。「いくつかのデザインの下書きと詳しいイメージボードが提供され、我々は地元の折り紙アーティストと撮影のための美しいプロップを作るための契約を交わしました。全てのプロップは一枚の紙から作り出されました」と説明します。

柔らかいライティング

撮影では指向性を持ちながらも柔らかいライティングを実現するため、ギャビンは頭上からのキーライトをヘッド2灯からの光を大きなバウンス板に反射させてさらに紗幕を通す形にしました。床ではバックライトも2灯、同じく紗幕を通して発光させました。大きくて柔らかい光源を作ることは、その都度ライトを変えずにモデルが動き回る余裕を生み出しました。

X1D IIをこの撮影で使うのは非常に心地よい体験でした。今のところ私の一番好きなカメラで間違いありません。タッチスクリーンによるシンプルなフォーカスの操作から大げさにならないサイズ感、そして意味出される高解像度のデータまで私の撮影手順にはとても理にかなっていました。

未だにX1D IIで撮影した画像をプリントする度に新鮮な驚きがあります。私は常に可能な限りカメラ内の画像から大きく編集せずに最終的な作品となるよう心がけています。生み出された画像はキャリブレーションされたモニターで見ても、実際にプリントアウトしても素晴らしい色再現性でした。そしてそのための画像編集は本当に僅かな微調整しか必要ありませんでした。見事なディテールで全てが捉えられることが分かっているので、セットで撮影している時もより注意深くなりました!

ギャビン・グッドマンについて

南アフリカのケープタウンで生まれ育ったギャビン・グッドマンは、熱心なサーファーであり、視覚芸術家でもあります。映画学校を卒業後7年間、地元で主にテレビコマーシャルの制作に携わっていました。その中で映像から写真の世界に移るべきことを直感した後は、培ってきたストーリーテリングの才能と光とカメラに関する知識を新たな媒体でも活かすことに成功しました。ケープタウンを拠点に活動することは、彼に様々な大きなプロジェクトに携わる機会を与えました。近年ではインテリアデザイナーとコラボレーションし、ファインアートの写真作品を世界中の施設のために制作するベンチャー、Semblance Agencyを立ち上げました。彼の他の作品はこちら@gavin_goodmanから。

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