NATIVE LOVE STORIES

トマス・カルメロ

北米のア=シウィ、ララムリ、ヨエメの部族の血筋を継ぐクリエーター、トマス・カルメロは作品を通して癒しと思考のきっかけを作りだすことを目的に、あらゆる表現に先祖伝来の教えを取り入れます。アリゾナ州フェニックスで語り部やヒーラーを身近に、活気あるコミュニティで育ったことは彼の写真、監督映画、そして文筆業に大きな影響を与えました。制作中のシリーズ、「Native Love Stories」で彼は愛、他社への献身、共同体の強さ、挑戦し続ける姿勢を含む地元の人々の輪の豊かさを描きます。

トマスの妻シエラ・アマヤと子のハセヤ

トマスと妻シエラ・アマヤと子のハセヤ

この作品では被写体となった人々と共に、民族として自立するということがどのように感じられ、どのように人々の目に映るかを提起しています。我々はあまりに長きにわたり脅かされてきた物語を集めなおし、再び語りなおしているのです。

砂漠で育児をするシエラ・アマヤ

H6D-100cを使うことは、私のストーリーテリングにとって、技術的な側面を次のレベルへと引き上げてくれました。幸運にも共同体のメンバーと共にとても力強い物語を持つプロジェクトに携わることができました。このような物語にふさわしい、優れたディテールを持つ高性能なカメラを探していましたが、H6D-100cは間違いのない解決法となりました。カメラのポテンシャルを理解しているので、それを最大限活かすために、あたかも自分の身体の限界に挑戦するダンサーのようにチャレンジすることは魅力的でした。このようながっしりとしたツールを用いて、動きと感情のエネルギーを捉えた、想像力を刺激するようなイメージを作り上げることは自分の中で非常に達成感がありました

プレーリー・チキン・ダンスの衣装に身を包んだダンサーのタイ・ロッジポール
織物職人、ファッションアイコンそしてスケートボーダーであるナオミ・グラス

自然光に加え、作品でもっとも使用したテクニックはいかにモノブロック一灯で効果的に光を形作るかにでした。多くの画像ではBroncolorのSiros 800Lにエリンクロームの175cmオクタボックスか比較的小さいBroncolorの150cmオクタボックスを組み合わせました。なるべくディフューザーを二枚使い、極力光を柔らかくすることがコツです。

プレーリー・チキン・ダンスの衣装に身を包んだダンサーのタイ・ロッジポール

撮影後の3fr(RAW)ファイルを処理しているとH6D-100cの驚くべき色再現性、特にスキントーンにおけるすばらしさに気づきます。難しいライティングの条件、例えばダンサーのタイが赤い岩肌の風景をバックにしたカットのような撮影もありました。しかし持ち帰って編集のためにファイルを開くと、細部までこだわって色の処理を行っても、非常にスムーズな結果が得られたのは喜ばしいことでした。16bitのファイルはゴージャスです。ダイナミックレンジ、色再現性、共に余裕があることを知ることは、表現における画像編集以外の段階により時間をかけることに繋がりました。

フープ ダンスをするホルヘ・ゴンザレス=ズニガ・ジュニア
フープ ダンスをするホルヘ・ゴンザレス=ズニガ・ジュニア

トマス・カルメロ・アマヤについて

オ=オダム、ヤヴァパイ、ヨエメの各部族にとって先祖代々の土地であるアリゾナ州フェニックス西部で生まれ育ったトマス・カルメロ・アマヤは、フォトグラファー、映画監督や作家として活動するマルチクリエイターです。彼は深淵なテーマをエモーショナルかつシネマチックな視覚表現に落とし込むスタイルで知られています。「私がビジュアルを作り上げる時、詩や歌を書く時と同じように細部のディテール、詩情、深みに注意を払います。全てのフレームは意図に基づいて、意味を持って作り上げられ、作品全体を通じた民族自決、主権、癒しの方法、自らの未来へのラブレターについての相互的な対話を成しています」とトマスは語ります。

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