フリーダイバーで、2018年のハッセルブラッドマスターのカリム・イリヤは、ハッセルブラッドX1D II50C用のAquaTech REFLEX水中ハウジングを使って海中を探索し、フランス領ポリネシアのモーレア島とハワイのマウイ島周辺の自然界で穏やかに暮らすクジラとウミガメの様子を撮影しました。

カリムは、普段使用しているものよりも軽量の水中ハウジング機材を使うことで、シームレスに水中を動き回り、これらの優美な生き物に近づいて、親しくなることができました。

Behind-the-scenes

野生のクジラに近づく

モーレア島の沖合にボートを走らせていると、カリムは海面から吹き出す水しぶきに目が釘付けになりました。 まさにその瞬間、彼はザトウクジラを見つけたのです。 「彼らを見つけ、そしてクジラも人間に興味を持っている様子の状況は、私が語ることができる最も素晴らしい体験です。目の前にいるのは、陸上のどの動物よりも大きい巨大な生物で、知的な眼差しをしています。彼らは信じられないほど優しく、思いやりがあり、しばしば好奇心旺盛です。」とカリムは話します。この穏やかな巨人と相互理解を深めるためには、特に彼らに腕の長さぐらいの近距離に近づく場合、彼らの周囲を慎重に移動することが大切なポイントです。

目の前に野生のクジラがいるという圧倒的な体験の最中にもっとも避けたい事は、自分のカメラをいじることで精いっぱいになることです。水中で様々な設定を変更できるかどうか不確かでしたが、ソフトウェアの設計とボタンの配置は直感的で、シャッタースピード、ISO、露出補正、フォーカス、および水中で必要なすべての設定を変更できました。

ウミガメと戯れる

カリムが住んでいるマウイ島の近くには、ウミガメたちにとって清掃場所となっている、いまではサンゴ礁になった沈んだ桟橋があります。この場所では、小さな魚たちがウミガメの体につく寄生虫を餌にするため集まります。そして、ここのウミガメたちは水中での人間の存在に慣れてきたので、カメラを前にしても、全く気にしません。「ウミガメの写真を撮るために、マスク、シュノーケル、ロングフィン、ウェットスーツ、ウェイトベルトなどのフリーダイビング用品を持って岸から出かけます。カメの清掃場所では、小さな魚に掃除されている間、ウミガメはしばしば水中にホバリングしています。この状況は、青い水や沈んだ桟橋のダイナミックなサンゴ礁を背景に、カメと目の高さが同じとなる興味深いシチュエーションを提供します。」とカリムは話します。

ウミガメは爬虫類なので、海の外の彼らの仲間たちを撮影するときと同じように、急な動きをせずにできるだけゆっくりと彼らの周りを動き回るようにしています。 私は体をリラックスさせ、深呼吸を数回行い、青い海中に潜ります。

BEHIND-THE-SCENES
BEHIND-THE-SCENES

水中写真

水中に潜った後、何も考えずに操作できるように、潜る前にギアをできるだけよく理解することが重要です。 カリムは、ボンベなど水中で呼吸するための器材を使わないフリーダイバーとして、身に着けたものすべての中性浮力を維持することを目指しています。そのために、彼は予備のマスクのストラップを使用しハウジングユニットの下部にウェイトを取り付け、浮力を調整しています。通常、より多くの光と色がある15メートル(50フィート)より浅い水深で撮影します。ここは彼の撮影にとって理想的な場所です。 「軽量のハウジングは使用することは楽しいです。私は通常、はるかに重いダイビングハウジングを使用しているので、REFLEX水中ハウジング使って海中で移動することは、何か特権のように感じました」とカリムは話します。

ハッセルブラッドのカメラで撮影すると、写真に対する私の全体的なアプローチが変わります。私は時間をかけて見て、構図し、そして辛抱強くなります。シャッターをすばやく切る代わりに、写真を撮るのに最適な瞬間を見て待ち続けます。カメラは通常、すべてが青い世界を処理するようには設計されていませんが、X1D IIは、陸上と同じように水中でも機能しました。

BEHIND-THE-SCENES

カリム・イリヤについて

高校で最初のコンパクトカメラを手にしてから、カリム・イリヤが最初の水中ハウジングを入手するまでにさらに10年かかりました。それはまるで、また一から写真を始めたような感覚でした。カリムは一年のほとんどをハワイで過ごし、海中を第2のホームとして、ウミガメやその他の水中の野生生物を撮影しています。プロのスキューバダイバーおよびフリーダイバーとして、カリムの時間の多くは、海中でクジラの生活を記録することに費やされています。 「彼らは、海全体、自然の繊細さ、絶滅の危機からカムバックしたという驚くべき物語、そしてこの惑星の自然と生態系を保護することの重要性を体現しています」とカリムは話します。 彼の作品の詳細はこちらをご覧ください。

TAKE THE BEAUTY

OF MEDIUM FORMAT

UNDERWATER

More Hasselblad stories

All stories
 Linus Englund | Finding the Dramatic and the Delicate in Swedish Nature

LINUS ENGLUND

スウェーデンで見つけた印象的で、繊細な自然

それが森の中や、あるいは農地を彷徨っている時でも、スウェーデン人のフォトグラファーのライナス・イングルンドは、X1D II 50Cを使って、動植物の写真を新たなレベルに引き上げる、素晴らしい光を見つけます。

Gavin Goodman | The Powerful Simplicity of Symmetry

GAVIN GOODMAN

シンメトリーの力強いシンプルさ

 南アフリカのフォトグラファー、ギャビン・グッドマンと彼のチームは、限られた色調のパレットとシンプルでありながらシャープな小道具を組み合わせて、形、色、シンメトリーに焦点を当てた素晴らしい写真撮影を行いました。

 COOPER & GORFER | DELIRIUM (せん妄)

COOPER & GORFER

デリリウム

スウェーデンを拠点とするハッセルブラッドアンバサダーのクーパー&ゴルファーは、Covid-19のパンデミックを体現する新しい作品、デリリウムの制作に取り組み、この歴史的な悲劇に立ち向かう医療従事者の絶え間ない闘いを捉えました。

 SEIJI SHIRONOハッセルブラッドのHシステム マルチショットで日本の歴史的遺産を後世へ継承する

SEIJI SHIRONO

ハッセルブラッドのHシステム マルチショットで日本の歴史的遺産を後世へ継承する

多くの歴史的遺産を撮影し、後世に伝えるお仕事に30 年以上にわたって携わっていらっしゃる城野誠治さんは、ハッセルブラッドのH システム マルチショットを長年愛用しています。

 TERUYASU KITAYAMA  ハッセルブラッドの中判デジタルで広がる天体・星景写真の世界

TERUYASU KITAYAMA

ハッセルブラッドの中判デジタルで広がる天体・星景写真の世界

大きなセンサーで光を捉え、高い描写性にアドバンテージを持つハッセルブラッドの中判デジタルカメラ。ハッセルブラッドで捉えた夜空は、普段肉眼で見ることができない特別な顔を見せてくれます。天体に魅せられ、星景写真家となった北山輝泰さんに、中判デジタルで撮影する星空の魅力について伺いました。

inten-h6d-100c

ハッセルブラッド H6D-100C

日本画の最大規模の展覧会「院展」の図録の作成およびアーカイブ化に活躍

より多くの光を取り込むことができる、一億画素のセンサーを搭載したハッセルブラッド H6D-100cは、高解像度の画質が求められる美術作品の撮影でも多く活躍しています。公益財団法人日本美術院が主催運営している日本画の公募展覧会の院展の図録の作成およびアーカイブ化でもH6D-100cの最高クラスの画質と解像度は、その性能を最大限に発揮しています。