GÖRAN LILJEBERG
ハッセルブラッド 4億画素マルチショットの実力を検証する
自然界の最も美しい昆虫を撮影する専門家、ヨーラン・リリベリは発売当初のハッセルブラッドH6D-400c MSをテストしたフォトグラファーの1人です。
Göran Liljeberg
彼が蝶や昆虫に興味を持ったきっかけは少年時代、昆虫の複雑でユニークなディテールにすっかりハマってしまい、それがきっかけとなりました。彼は同時に若い頃から写真にも情熱を注ぎ、昆虫と写真に没頭していくことはある意味自然な流れと言えました。彼の作品は母国のスウェーデンの国立公文書館、ギャラリーから讃えられ、海外からも同様に高い評価を受けています。現在ではインテリアとして邸宅での鑑賞用のプリントにも力を注いでいます。彼はまたストックホルム昆虫学会、自然歴史博物館の委員として貢献しています。昆虫撮影の情熱がどのように高まったのか?彼は“私は長年に渡り、本当に昆虫の周りをずっと旅しているような人生を送っています。いつも、その美しさと魔法に魅せられています。”と語ります。
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彼は自身を革新的な人物だとは思っていません。長年にわたり熱心にマクロ撮影とフォーカス・スタッキングの技術の研究を重ねてきました。近年の技術の進化のよりヨーランの作品の撮影の技術的な負荷は大分、軽減されたようです。
デジタルカメラの急激な進化は私の撮影の大半を占めるスタッキング撮影に多大な恩恵を与えています。コンピュータと適切に調整されたモニターを繋げた撮影ワークフローは私の撮影作業を劇的に効率的にしてくれました。
マルチショット写真撮影は博物学と同様、彫刻や装飾品等の芸術や文化財の修復作業や保存など、可能な限りで高画質写真が必要とされる分野で標準の機材として認知されるようになりました。しかし、所謂、マルチショット写真撮影は通常の人々が想像する撮影のようなものではなく、熟練を要し、複雑な設定など必要とされます。
マルチショット写真撮影のパイオニアであるH6D-400c MSを使って、ヨーラン はUSB3.0 タイプCのテザー接続撮影、WiFi機能、 スマートフォンのようなタッチ操作、デュアルスロット、トゥルーフォーカスII等の機能を柔軟に活用し、先駆的なマルチショットテクノロジーの性能をフルに簡単に引き出すことができました。H6D-400c MSの6ショット撮影では、その撮影ファイルは実効23200 x 17400 ピクセル(4億画素)、16ビットTIFFで2.4GBのファイルサイズとなります。
H6D-400c MSとHC4/120mm マクロレンズを使用した最新のコレクションで、ヨーランはカメラの性能を如何なく引き出すことができました。その結果を見て、彼は語ります、「ディテールとカラーを最善の形で捉えることができました。昆虫撮影で精緻さは最も重要であり可能な限り事実を捉える必要があるのです。4億画素のマルチショット撮影ではこのユニークなディテールを見事に描写し、まさにプロが必要とするツールです。」
この究極のディテールに富んだマクロ撮影の手法を伝授するとすればヨーランはいくつかの重要な点を強調します。「”被写体がキーとなります。もし撮影するべき美しい蝶や昆虫が見つからなければ、多くのコレクターに連絡を取ってみることです。画像をきれいに並べるテクニックも同様に重要ですし、何と言っても忍耐と経験です。」と語ります。彼の作品はこちらから。
DISCOVER THE HASSELBLAD
H6D-400C MULTI-SHOT
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眠りから覚醒する、大地の生命力を捉える
フォトグラファーOttavio Giannellaは、X1D II 50Cを持って、イタリアからドイツのフランクフルトへ移動した後、アイスランドのケプラヴィーク空港へ飛びました。40分かけて車でレイキャネス半島にある丘まで行き、2時間かけて徒歩で、目的地であるファグラダルスフィヤル火山まで向かいました。
Dayanita Singh
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