X2D 100C - FAQ


プロダクト

X2D 100Cは、X1D II 50Cと比較して、どのような点が主にアップグレードしていますか?

ハッセルブラッド Xシステム ミラーレス中判デジタルカメラの最新フラッグシップモデルであるX2D 100Cは、1億画素 裏面照射型CMOSセンサー、パワフルな15ストップ ダイナミックレンジ、16bit色深度、5軸7段IBIS(ボディ内手ブレ補正)、PDAF(位相差AF)技術、内蔵1TB SSD、CFexpress Type Bカードスロット、1.0倍対応の576万ドットEVF(電子ビューファインダー)の特徴を備えています。これらの最先端の技術を組み合わせ、画質、フォーカシング、手ブレ補正、レスポンス、ストレージなどの性能を進化させています。


画質

中判カメラとフルサイズカメラの違いを教えてください?

Xシステムの中判カメラに搭載されたイメージセンサーの受光エリアのサイズは43.8 × 32.9 mmで、フルサイズカメラのセンサーサイズよりも約70%大きくなっています。これにより、高い解像度でより多く集光できるため、豊富な視覚情報を捉えることができます。また、光学デザインに関して言えば、中判レンズは、フルサイズレンズよりも大きなイメージサークルを持っているため、より優れた光学性能を発揮します。


X2D 100Cが1億画素に対応している以外に、X2D 100CとX1D II 50Cのセンサーにどんな違いがありますか?

X2D 100Cは、裏面照射型CMOSセンサー、15ストップ ダイナミックレンジ、ネイティブISO64に対応しています。また、294点のフォーカスゾーンが配置されたPDAFに対応し、より速く正確なフォーカシングを実現します。


どんな時に14bitと16bitの色深度を使用したらいいですか?

優れた色合いを維持したまま、連続撮影の速度を上げる場合は、14bit色深度を選択してください。16bitを使うと、表現できる色の種類が増え、自然な階調表現を実現します。16bit色深度は、14bitの64倍である281兆色もの色を表現できます。


フォーカシング

過去に発売されたレンズと比較して、新発売されたXCDレンズを使用すると、X2D 100Cのフォーカス速度が速くなるのはなぜですか?

X2D 100Cは、PDAF技術を使用しています。294点のPDAFゾーンがセンサー面に設けられたことで(カバー率97%)、精度が上がり、フォーカス速度が最大で3倍速くなっています。X2D 100Cに新レンズXCD 2,5/38V、XCD 2,5/55V、XCD 2,5/90Vレンズを取り付けて使用すると、フォーカシングの柔軟性と精度が向上します。これは、リニアステッピングモーターとより軽量で小型のフォーカシング レンズ群が特徴のアップグレードしたフォーカシング モジュールが、新レンズに使用されているためです。


手ブレ補正

X2D 100Cは、手ブレ補正機能を搭載していますか?

X2D 100Cには、独自開発した中判カメラ向けIBISシステムが搭載されています。このシステムは、現在、業界で最もコンパクトなシステムとなっています。*わずか0.1ピクセルのカメラの動きも検知することができます。カメラの動きは、5軸7段手ブレ補正を使用して補正されるため、スローシャッターで撮影する場合でも、簡単に撮影を行うことができます。

* 対角55 mmのCMOSセンサーを搭載し、レンズ交換できるミラーレス デジタルカメラと比較。(ハッセルブラッドによる市場調査データより。2022年3月1日時点)

7段の手ブレ補正とは、どのような補正効果を指しますか?

例として、手ブレ補正が無効の場合、撮影に支障のないシャッター速度(手持ちでクリアな映像を撮影できる最低速度)は1/500秒とします。絞りやISOが同じ状態で、手ブレ補正が有効の場合、1段手ブレ補正を使った時の撮影に支障のないシャッター速度は1/250秒です。このレートを元に、7段手ブレ補正を使った場合、撮影に支障のないシャッター速度は0.26秒です。

* このデータは、あくまで参考用です。撮影に支障のないシャッター速度は、焦点距離やカメラを手で持った時の安定性など、様々な要因により変化します。

X2D 100Cで、手ブレ補正機能を手動で無効にできますか?

はい。カメラの設定画面で、手ブレ補正機能を手動で有効/無効にすることができます。三脚を使用する場合は、手ブレ補正機能を手動で無効にすることをおすすめします。詳細については、X2D 100C ユーザーマニュアルを参照してください。


レンズアダプターを必要とするレンズを使用時、 X2D 100Cの手ブレ補正は通常通り機能しますか?

手ブレ補正構造はカメラボディに内蔵されているため、レンズアダプターを必要とするレンズを使用しても、手ブレ補正は機能しますが、カメラ設定で、レンズの焦点距離を入力する必要があります。X2D 100Cの手ブレ補正機能は、焦点距離 最大499mmのレンズにまで対応しています。


ストレージ

内蔵1TB SSDには、何枚の写真を保存できますか?

RAW形式のみで写真を撮影した場合、X2D 100Cは約4600枚の写真を保存できます。JPG形式でのみ写真を撮影した場合、約13800枚の写真を保存できます。


X2D 100CがCFexpress Type Bメモリーカードを使用する理由を教えてください。

1億画素の画像を保存できるように、X2D 100Cには、内蔵 1TB SSDとCFexpress Type Bメモリーカードスロットの2種類のストレージオプションがあり、素早い読み取り/書き込み速度と高い利便性を実現します。SDカードと比較すると、CFexpress Type Bメモリーカードは、読み取り/書き込み速度が速く、ストレージ量も大きくなっています。


X2Dには、どのCFexpress Type Bメモリーカードを使用できますか?

最適な保存性能を得るために、以下のメモリーカードを使用することをお薦めします。

1. Sony CEB-Gシリーズ CFexpress Type Bメモリーカード (128GB)

2. SanDisk Extreme Pro CFexpress Type Bメモリーカード (128GB, 256GB, 512GB)


X2D 100Cは、CFexpress Type Aメモリーカードに対応していますか?

いいえ。X2D 100Cは、CFexpress Type Aメモリーカードには対応していません。


X1Dで使用したメモリーカードをX2D 100Cで使用することはできますか?

いいえ、使用できません。X2D 100CはCFexpress Type Bメモリーカード対応ですが、X1DシリーズはSDカードに対応しています。よって、これら2種類のカードを交換して使用することはできません。


EVF

X2D 100Cに搭載されたEVF(電子ビューファインダー)の仕様を教えてください。

X2D 100Cに搭載されているEVFは、576万ドット対応の0.5インチのOLED画面を使用しています。


X2D 100Cに搭載されたEVFに視度調整ノブがない理由を教えてください。

X2D 100Cは電子視度調整を使用しています。メインメニュー内の[ディスプレイ]配下にある、設定を調整することができます。詳細については、X2D 100C ユーザーマニュアルを参照してください。


X2D 100C EVFが1.0倍の倍率に対応しているというのは、どういう意味ですか?

焦点距離65mmの標準レンズ(35mm判換算:50mm)を使用時、1.0倍の倍率に対応したEVFを介して見る被写体は、裸眼で見た時のサイズとほぼ同等に見えます。倍率が大きいほど、電子ビューファインダー内の像を大きく見ることができ、より撮影に集中することができます。


トップディスプレイ

トップディスプレイで確認できるパラメーターを教えてください。

1.08インチのトップディスプレイは、カメラステータス(バッテリー残量、充電ステータス等)と撮影パラメーター(シャッター速度、絞り、ISO、露出補正、撮影モード、ホワイトバランス等)を表示します。


トップディスプレイはタッチ操作に対応していますか?

いいえ、対応していません。


カメラの電源を切った後でも、トップディスプレイで使える機能は何ですか?

電源ボタンを1回押すと、トップディスプレイで現在のバッテリー残量を素早く確認できます。また、バッテリーを挿入した時に、自動的にバッテリー残量を表示します。


接続

X2D 100CのWi-Fi接続を使うと、どんな機能を使用できますか?

X2D 100Cが、Wi-Fiを介してiPadやiPhone*に接続すると、Phocus Mobile 2を使って、フルサイズのJPG/RAW画像をカメラから転送することができます。これにより、高画質のRAW画像の編集と出力が可能になり、ハッセルブラッド ナチュラルカラー ソリューション (HNCS)を最大限に活用することができます。**

* iPadまたはiPhone X以降のモデルで、内部ストレージ容量が3GB (RAM)以上、iOS 15.0以降のOSに対応。

X2D 100CのUSB-Cポートを使うと、どんな機能を使用できますか?

X2D 100Cは、USB-C 3.1 Gen 2ポートを搭載し、最大10Gbpsの伝送速度に対応しています。このポートを介して、 PC/Mac/iPhone/iPadと有線接続することができます。また、USB-CポートはPD 3.0急速充電 (30W)やサードパーティ製のPD 3.0充電器にも対応し、複数の充電機器を持ち運ぶ必要はありません。


ソフトウェア

Phocus/Phocus Mobile 2と他の画像処理ソフトウェアの違いを教えてください。

PhocusとPhocus Mobile 2は、ハッセルブラッドが自社開発した画像処理ソフトウェアです。RAW画像を扱う時に、HNCSを最大限に活用でき、より柔軟な編集を行えます。


レンズ

レンズシャッターとは何ですか? また、どのように機能しますか?

レンズシャッターとは、レンズ構造内に組み込まれているシャッターのことを指します。その最大の利点は、どのシャッター速度(例:最大1/2000秒のシャッター速度)でもストロボと同調できる点です。これは、素早く動く被写体をフラッシュを使って撮影する時や、日中シンクロ撮影(屋外の強い照度環境下で、明るい絞り値で撮影するポートレート撮影)時に便利な特徴です。

フォーカルプレーンシャッターを搭載したカメラの場合、同調シャッター速度が1/125秒または1/250秒に限られるため、撮影に制限がかかってしまいます。レンズシャッターには特別な設計が施されているため、シャッターを切るときの振動が大幅に低減され、満足のいくショットを効率よく撮影できます。


バッテリー

X1D/X1D IIのバッテリーは、X2D 100Cのバッテリーと交換可能ですか?

はい。X1D/X1D IIもX2D 100Cも、同じバッテリーモデルを使用しています。


X2D 100Cのバッテリーを完全に充電した状態での撮影可能枚数は何枚ですか?

CIPA規格準拠で、完全充電時、X2D 100Cは420枚の写真を撮影することができます。実際の動作時間は、使用環境により異なります。


X2D 100Cバッテリーは、急速充電に対応していますか?

はい。USB-Cポートを介したPD 3.0急速充電 (30W)に対応しています。このプロトコルに対応した充電器を使って、急速充電することもできます。(USB-C - USB-Cケーブルを使用)


X2D 100Cは、サードパーティ製のUSB-C充電器を使って充電できますか?

はい。X2D 100Cは、PD 3.0急速充電に対応した充電器に対応しています。安全のため、信頼できるメーカーが製造した充電器を使用してください。


その他

X2D 100Cのファームウェアの更新方法を教えてください。

ハッセルブラッドの公式ウェブサイトからファームウェア ファイルをダウンロードします。ファイルを内蔵SSDまたはCFexpress Type Bメモリーカードにコピーします。その後、[一般設定] > [サービス] > [アップデートの確認]に進み、必要なファームウェアをタップすると、自動で更新が始まります。詳細については、X2D 100C ユーザーマニュアルを参照してください。


X2D 100Cは、どのフラッシュ製品と互換性がありますか?

TTLモードでは、X2D 100Cは、ニコン フラッシュのSB-300、SB-500、SB-5000、SB-700、SB-900、SB-910、ニコン用のProfoto A1、B1、B2に対応しています。


HシステムやVシステムのレンズはX2D 100Cと互換性がありますか?

X2D 100Cは、純正のXHレンズアダプターまたはXHコンバーター0,8を使用すれば、Hシステムレンズのレンズシャッターが動作します。XHコンバーター 0,8は、レンズの焦点距離を0.8倍に短縮し、より広い画角を実現し、レンズの最大絞り値を2/3段 明るくします。XHコンバーター 0,8をHC f/2,2 100mmレンズに取り付けると、開放絞りf/1.8と焦点距離80mmにそれぞれ変換され、絞りを最大化することができます。XVレンズアダプターを使用すると、Vシステムレンズを使用することができます。XPanレンズアダプターを使用すると、XPanレンズをカメラに取り付けて使用することもできます。


サードパーティ製のレンズは、X2D 100Cと互換性がありますか?

X2D 100Cは、サードパーティ製のレンズアダプターを使用して、サードパーティ製レンズを使用することができます。しかし、ハッセルブラッド レンズシャッター設計により、サードパーティ製のレンズは、X2D 100Cの電子シャッターが有効になっている状態で使用する必要があります。ハッセルブラッドは、サードパーティ製レンズ用の純正レンズアダプターを提供していません。ハッセルブラッド公式の保証では、サードパーティ製レンズアダプターの使用によって生じたハードウェアまたはソフトウェアの問題は、保証対象にはなりません。慎重に使用してください。