TAKAKI_KUMADA

XHコンバーター0 ,8で撮る

ファンタジー調ポートレート

長年のHシステムユーザーとしてコマーシャルフォトの第一線で活躍され、最近では907Xも導入いただいているフォトグラファーのTAKAKI_KUMADAさん。今回はXHコンバーター0,8を手に、その世界観を自由に表現していただきました。特別な撮りおろしの作品をKUMADAさんによる新しいコンバーターのインプレッションと合わせてお楽しみください。

今回の作品では、1920 年代の日本に生きる女性のファンタジーをヌードフォトで表現するというコンセプトで撮影しました 。彼女は何者なのか、なぜそこにいるのかも謎に包まれた、その妖艶さを表現してみようと思いました。 時代性とリアリティを考えてライトやレフなど特別なライティングはせず自然光を活かしました。さらに、陰翳を感じる柔らかな光にしたかったので、障子やカーテンを利用して撮影しました。

このコンバーターでは画角が0.8 倍になるので、広角が更に発揮でき表現の幅が増えました。絞りも 2/3 段明るくなったことで今回の撮影のような低光量時でもクオリティを維持することができました。今回はオートフォーカスを利用しましたがコンバーターを介してもレンズの反応速度も速く、スムーズに撮影することができました。

人物撮影においては「カメラ」の存在自体も被写体の感情に影響を与えると思っています。今回私が使用した 907X と XH コンバーター 0,8 はレンズ性能、センサー性能がハイクオリティのまま、被写体側からはレンズしか見えないコンパクトな状態にな るものでした。これによってカメラで撮られているという自意識からの解放も狙えるのではないかと思いました。

907X は所有している機材の中でも、超ローアングルや狭い場所でも入り込めるシステムです。今後はそういった場面や、他にもアングルハントが早くできるのでスピードが要求されたり軽快に撮影したい時に多用していきたいです。XHコンバーター0,8の登場によって、そのようなシーンでの選択肢もさらに広がりました。