ハッセルブラッドと旅して

shinya takahashi

2019-02-19

Tags: X System X System Lenses X1D

ハッセルブラッドと旅する、なんていい響きだろう。

今回の旅先はポルトガルだった。風情のある旧市街をファインダーから覗くたび、胸の鼓動が高鳴る。ワインの輸出に盛んでるポルトの港、名高いサン・ベント駅などの名所、手に握るハッセルブラッドとどういうインパクトができるのだろうと。その衝動は自分の足を軽やかにしてくれる。ハッセルブラッドとポルトガル。

これだけでご飯2杯はいける。この上なく極上であり香り沸き立つとはこのことか。スウェーデン発祥のハッセルブラッド、幸福度ナンバー1の国だけあってシャッター音も独特であり、AFのスピードも正直遅い。ゆったりした生活。ミラーレスの最新機を使い慣れてる人からすればウサギと亀の差ではなかろうか。

ただ、ハッセルブラッドはそんなことに狼狽えることなく堂々としたものである。そして、そんな自分もハッセルブラッドを愛してやまない一人なのである。

フィルム時代から愛用しているハッセルブラッド、(自分が持っているのは500C/M、レンズはプラナー)中判フィルムならではの繊細な描写ととろけるようなボケ感にハマってずっと撮り続けてきた。時代がデジタルになりハッセルブラッドもX1Dという新たな機種が生まれた。

普段、ミラーレス、コンデジ、フィルム機などカメラを3台から4台を持ち歩いては撮りまくるという無駄撃ち極まりない性分なんだけど、ハッセルブラッドは、そんな自分の荒い呼吸を静めてくれる唯一のカメラでもある。

ゆっくり構えて焦点を合わせる。ここぞという時に、映画でいうところの渋い脇役のように存在感を魅せては、全ての観客の心を鷲掴みにする。

流行り廃りに惑わされる主役でなく、そこにあり続ける存在。

それこそが自分にとってのハッセルブラッドなのである。

時代は慌ただしく、カメラメーカーは次から次へと最新機種を発売しては顧客を煽る。そんな中でも最高の描写と深みを保持しているハッセルブラッドと共に旅した写真達は、自分にとって最高の1枚なのである。

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shinya takahashi

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