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吉岡 英太郎 4|Eitaro Yoshioka

Hasselblad Ambassador 2015 Eitaro Yoshioka

ハッセルブラッドアンバサダー2015 フォトグラファー 吉岡 英太郎 氏


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亀島利子氏の創作人形を目の前で見た時、私は言葉を失った。その驚きと感動を、H5D-200c MS なら、そのまま皆さんに伝えてくれると確信して、今回撮影した。まずは、何よりも写真をご覧いただきたい。

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民俗学者であり『遠野物語』でも知られる柳田國男の『婚姻の話』からインスピレーションを受けて亀島氏が創作した人形【嫁入り】。

かつて古き日本では、宵闇せまる夕方から夜にかけて、女性は自分が育った家から嫁いで行ったという。伏し目がちな母と娘、そこに温もる絆。見守る父の眼差し。使用人が持つ提灯が足元を照らす。

人形の姿や身のこなし、視線や表情だけでなく、遠い時代を思わせる着物の色柄や帯、襟元、手元、指先、足元、髪の細部に至るまで、作家の感性とこだわりが息づいている。

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花嫁の丈は、約45cm。身頃と振袖には、今では見ることが少なくなった日本の伝統色の配色の妙が織りなす吉祥文様。古くは江戸時代まで遡るという亀島氏の着物や絹織物のコレクションの中から選ばれた素材が人形の着物に形を変える。上質な古絹は光をまろやかに、たおやかに回す。こうした時代を経た絹地だからこそ、日本文化の奥深い趣を醸し出せるのだろう。

150715kamejima_111_master 着物の柄あわせには苦心したという亀島氏だが、後ろ姿にも情緒があふれる。結い上げられた髪の毛は、絹の原糸を何度も染めて製作するそうだ。150715kamejima_123_master

着物に彩られた世界の中で、洋装の少年は時代の変遷をまとい、遠く懐かしい日本の光景を“今”へと引き寄せる。庶民が愛用した絣(かすり)には、染め分けた糸を織り上げて文様を表す高い技法がうかがえる。足元を見ると、本革の靴、草履、下駄とさまざまだが、近所の子供たち一人ひとりが、晴れ(ハレ)の日に相応しい精一杯のおしゃれをして花嫁をかこむ姿は限りなく愛おしい。

背負われた稚児の吐息まで聞こえてきそうな一体一体の存在感とすべてが一つになった静かで温かい調和が、時代を超えて日本の風土に根ざした物語を紡ぎだしている。

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おまけ|H5D-200c MSとともに

撮影は、まず1ショットで構図やライティングを決め、全て整ったところで、6ショットで本番撮影を行った。1ショットでは生地の一部にモアレや偽色が出たが、6ショットでは全く発生しない。2億画素の6ショット撮影にかかる時間は、撮影開始から画面表示まで約30秒。使用したレンズは、HC150mm。

やや裏話的な話になるが、モアレや偽色が、フォトグラファーにとっていかに厄介な問題か。一般的にモアレや偽色を防止するためには、絞りやフォーカスを変えたり、画像処理ソフトを使ってそれを目立たなくしたりする。結果、画質が犠牲になる。

しかし、H5D-200c MS をスタジオでの静物撮影に使用すれば、こうした問題から解放されて、最高の画質を得ることができる。

今回もし私がH5D-200c MS を使っていなかったら、どんなライティングテクニックを施しても、ここまで創作人形のクオリティーを表現することはできなかっただろう。

繊細なファブリックの色と風合いをモアレのない状態で完璧にディテールまで再現する。それが、超高精細2億画素を誇るH5D-200c MS だ。


 

H5D-200c MS についてはこちらから


亀島利子 プロフィール

兵庫県生まれ。ドイツ及びアメリカで絵画を学ぶ。帰国後、人形制作を開始。紀伊国屋ギャラリー、銀座松屋、銀座近江画廊、ドルスバラード、丸善本店ギャラリー、六本木ストライプハウスギャラリー、ドイツ国際人形展にて作品展示。人形の髪の毛の植え付けにユニークな技法を有す。人形情報誌PDN No1.に作品掲載。2015年12月モスクワでのART OF DOLLに出品。

亀島利子 創作人形展

■2016年1月11日(月・祝)〜1月16日(土)/11時〜19時(最終日17時閉廊)

新井画廊/東京都中央区銀座7-10-8 第5太陽ビル1F TEL.03-3574-6771


吉岡 英太郎 (よしおか えいたろう) 氏

岐阜県各務原市出身。J.Walter.Thompson Japan、株式会社エフエイトを経て渡米。 広告写真家としてジュエリーや時計、化粧品、料理等の静物からモデルやインテリア、風景等ジャンルを問わず活動。ハッセルブラッドのHシステムはH1時代からマルチショットタイプのデジタルバックを愛用。2013年より東京綜合写真専門学校にて講師。2015年より Hasselblad Ambassadorに。

アヴェニューA http://ave-a.com/

Eitaro Yoshioka started his career at J. Walter Thompson, Japan, and through them also worked in America. He is a technical product and advertising photographer but doesn’t shy away from interior and portrait photography. Yoshioka is an H system user since the H1 era and has a weakness for the Multi Shot. He has lectured at the Tokyo College of Photography since 2013. http://ave-a.com/

 

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